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これまでに読んだラノベ130作をソートしてみました。

 少し前に「最強の伊織派blog」を終了させて、「過去記事はそのうち再公開しますよー」と言い残しておいて未だにほとんど着手していない今日この頃ですが、私は如何お過ごしなのでしょうか。言ったことはちゃんとやれよ。

 でまあ、ほとんどの記事は私が勝手に書いたに過ぎないものなので、誰に気兼ねすることも無く平気で放置しているんです。
 が、珍しくインタラクティヴにやってた「無謀庵に読ませたいラノベアンケート」がらみのラノベ感想記事群。
 わざわざオススメしてもらっていたわけですから、あんまり放置するのも悪い。再建に着手するならここからやるのが人道かと思うのです。
 実際あれがなければ、私は今でもラノベを読んでいないオタクだったわけですから、得たものは多く、感謝すること深い。

 しかし、あれは量も膨大だし、ろくでもない感想書いてる記事も少なからず散見されるし(自覚的にろくでもないのはいつものことですが、無自覚に失言してるのが少なくない)、ただ単に再公開するのは少々憚られる。
 かといって、これから2007〜2008年に読んだラノベ200冊以上をすべて振り返る、というのは時間的にも労力的にも厳しいし、早くに読んだ作品は記憶もかなり怪しくなっており、なかなか難しい。
 何を読んだか、は幸いにしてほとんど記録していたのですが、200冊以上となるとリスト見てるだけで目が回る。


 というわけで、まず男性声優100人ソートのスクリプトを借用して、読んだラノベ作品のソートをやってみました。
 アンケート以前に読んだ作品やら、アンケート以後でも私が勝手に手にとった作品なども含めて、とにかくリストアップしてみると、130作ありました。(シリーズ物は何巻続いても一作と数えています)
 これをもって、私が何を好んだかを一気にまとめて振り返ってみよう、って算段。

 というわけで、上位50作まで出してみました。
 これ以下は、もう内容の記憶がかなり曖昧だったり、あんまり面白いと思えなかったり、せっかく薦めてもらったんだけど完全に好みに合わなかったりとか、そういう作品ばかりが並んでくるので伏せておきます。

順位タイトル
1フレイアになりたい
2滅びのマヤウェル
3食卓にビールを
4とある魔術の禁書目録
5私立!三十三間堂学院
6ブロークン・フィスト
7カッティング
8SAS
9天国に涙はいらない
10とらドラ!
11“文学少女”と死にたがりの道化
12らき☆すた殺人事件
13十四歳、ルシフェル
14Kの流儀
15天使のベースボール
16狼と香辛料
17猫の地球儀
18ROOM NO.1301
19ツァラトゥストラへの階段
20E.G.コンバット
21赤城山卓球場に歌声は響く
22鉄コミュニケイション
23人形はひとりぼっち -THE DOLL HUNTER-
24扉の外
25わたしたちの田村くん
26All You Need Is Kill
27ヴァンガード
28武林クロスロード
29ヤングガン・カルナバル
30絶対少年
31宇宙捕鯨船バッカス
32ストライクウィッチーズ
33リヴァースキス
34涼宮ハルヒの憂鬱
35バッドボーイ×バッドガール
36銀盤カレイドスコープ
37ゼロの使い魔
38NHKへようこそ!
39ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ
40バトルフィールドは空騒ぎ!
41ある日、爆弾がおちてきて
42塩の街
43走って帰ろう!
44LAST KISS
45絶望系 閉じられた世界
46クラムボン殺し
47イリヤの空、UFOの夏
キノの旅
49戦う司書と恋する爆弾
GOSICK

 さて、ソートしてみると、私は岡崎裕信が好き過ぎるということがわかりました。前から自覚してましたけど。
 岡崎裕信の魅力はなんといえばいいかなぁ。
 文章力だとか構成力とか、そういうところはあんまり優れてるとは言いにくい。
 キャラの魅力とか萌えがすごいかというと、それほどでもない。
 なら話の内容はといったら、掃いて捨てるような学園異能モノで、青臭い理想論振り回して大騒ぎしながらバトルするようなありふれたもんです。
 なんですけど、その青臭い理想論の振り回し方が本気も本気、ものすごい必死でやってるように見えてしまう。あんまり本気だから、どうにも鼻で笑ったり、斜に構えて聞き流したり、そういう態度を取れない。こっちも真正面から受けなきゃ仕方なくなっちゃって、そうなると本気さに当てられてしまう。
 この作風は、嫌いになれないというか、好きになるより他に仕方ない。

 サイト岡崎探偵事務所で、本になってない作品がいくつも公開されてるんですけれど、これらは「フレイア」「マヤウェル」以上に岡崎イズムが特濃で、さすがにいきなり読むと面食らうかもしれない。
 スーパーダッシュ文庫の編集者が、実に上手く岡崎イズムのよさを殺さず、かつ普通に読みやすい形に調整してるんだなぁ、と感心したくらいなので、最初に読むなら本になってる2作から行くのがいいと思います。
(しかし「夜空の双子座に赤いバラ」は、どうにもイズムが発揮されてなくて、私からはオススメしがたい作品でした。原案とイラストの面子からすると、SD文庫が岡崎を重用しようとしてる気持ちはわかるんだけど、なんかこう、うーん)

 

 ギャグ・コメディ路線のラノベでは、「食卓にビールを」が抜群に面白かった。
 そして、一気に既刊全部読んで、次はまだかと期待し始めた途端に、連載誌のファンタジアバトルロイヤルが休刊、待ってる6巻で最後だという無常の事実を突きつけられました。なんてこった。

 少々クドくて理屈っぽい冗談が好きだし、名無しの人妻女子高生作家なんて人を食った主人公が素晴らしかった。
 こういう、自分で勝手に動いて面白いことを起こすようなキャラは大好き。私が知るラノベヒロインでは抜群にこの人妻女子高生が一番。

 この記事を書いてる間に買って読んだ、一迅社文庫の「片手間ヒロイズム」が、ビールっぽいテイストで嬉しい。バービカンと呼ぼう。
 またこんなの書いてくれんかな。作家稼業的に効率悪いらしいけど。

 

 4位。焚書目録。
 一巻読んだときは「いくらなんでもココまで酷いのは初めてだ」と思ったもんなんですが……。
 「あまりに酷いというから逆に気になって読んでみた」という友人らが、「これはどう見ても面白い。期待の仕方を間違ってる」と言うから読み直したら、圧倒的に面白かった。
 確かにいわれてみれば、「コピーが水溶性インク」とか「数千枚の紙切れをラミネート加工」とか、そんなのを欠点扱いしたのは間違いでした。完全に笑うところじゃないか。

 しかし16巻まで読んでしまってみれば、これをただ斜めから笑い飛ばしているだけ、というのもまた浅い読み方だ、とわかってきましたね。
 これだけ山のようにヒロインを並べておいて、全然キャラが被ってないし、どんなキャラかちゃんと思い出せるくらいインパクトのあるエピソードを与えてある。
 地味にすごいなのがネーミングセンスで、捻りすぎて記憶不能になることもなく、ありふれていてすぐ記憶から抜けることもなく、ちゃんと記憶される。
 ここまでキャラ作りが上手い作品は珍しい。キャラ小説として抜群といえるのでは。

 

 5位「私立!三十三間堂学院」9位「天国に涙はいらない」44位「LAST KISS」と、私が知ってるラノべ作家で一番上手いと思うのは佐藤ケイですね。
 何を書いても水準以上に書いてくる器用さと引出しの多さがある。
 「三十三間堂学院」なんて、ハーレムラブコメの形をとっていながら、そこらのバトルもの以上に緊迫感も説得力もある剣道対戦シーンを描いてみたり、バトルものでさえ滅多に見ない、たまにあってもあまり上手くないことがほとんどの集団戦を描いてみたり、禁書目録ばりに大勢キャラを並べつつコントロールしてたり、なんでそんなこと知ってるのかと思うような分野の薀蓄を散りばめ……と、なんかもうすごいことになってる。

 「天国に涙はいらない」は、いろんな萌え属性を取り上げては、巧みに属性持ちを釣るようなことを描いたと思えば、身も蓋もないほどぶち壊しにするような扱いをしてみたりと、読者を手玉にとって遊んでるような雰囲気がなきにしもあらず。
 実はそういう、ちょっと根性悪そうなところも好き。
 「LAST KISS」はもう、確かによくできた泣かせ小説なのですが、どうも行間から「本気で泣かせだけを狙えばこれぐらいやるよ」と佐藤ケイのニヤニヤ笑いが見えてきてしまって(私がそう思ってるから見えるんですが)。そう思うと一層面白い。

 

 6位「ブロークン・フィスト」27位「ヴァンガード」28位「武林クロスロード」29位「ヤングガン・カルナバル」とたくさん挙がってる深見真。
 私もミリタリー関係大好きなんですけど、およそ香港ノワールくさい二丁拳銃踊りは嫌いで嫌いで仕方ない方ですから、マトモに銃の扱いを描く気と能力がある人、となるとまず深見真だなぁ、と。
 深見真は二丁拳銃踊りもたまに描いてたりしますけど、まあ、ちゃんとわかっててやってるわけですし。「ヤングガン・カルナバル」の、梶原一騎もかくやというウソ論拠を並べて「実在する二丁拳銃CQB技術」をでっちあげてたのは、むしろ好感度が高かった。作家は堂々と大嘘つけなきゃダメだ。

 どんな作品であってもヒロインが筋肉女でレズ、筋肉っぽくない女もレズ、絶対に百合とは呼ばない種類のガチレズという極端さも大好き。そっちが大暴走してるという意味で「武林クロスロード」も外せない。
 ウソ拳法もなかなか濃厚で面白い……のですが、この点では中島望という最強の作家がいるので一歩譲るかな。
 しかし、そのウソ拳法を最高の形でミステリに組み込んだ「ブロークン・フィスト」は、ミステリ嫌いの私が唯一認める最高に面白いトリックでした。

 

 HJ文庫の第一回新人賞の作品、「カッティング」と「SAS スペシャル・アナスタシア・サービス」がどちらも面白かった。この2作のおかげで、私の中でHJ文庫株がかなり上がりました。

 「カッティング」は、一見思春期中二病丸出しの鬱モノのように見えますけれど、そういう状態にずぶずぶ浸ってる自分を自己讃美するような不健全さがない。イタくない、といえば早いか。
 ストーリー展開は前を向いてるし、リストカットするヒロインも、「読者が自己投影して浸る」という対象にはなれないように造型されてる。この健康さと、「健康なのがおかしい」という歪みが、この作品の特質だと思います。

 「SAS」の方は、ガンアクションのリアルさとフィクションのバランスが、ちょうど私の好みに合ってました。リアルに描いてるところはきちんと、フィクションの方が面白い部分にはウソを。他のガンアクションは、大体ウソの比率が大きすぎて、かつウソの方向性が苦手なのが多くて。
 拳銃を当たり前のようにダブルタップしてる描写をしておいて、後から素人の主人公に説明する形で明かす、といったマニア向けのくすぐりも充実していて実にいい。

 ガンアクションものの流れで、35位に挙がってる「バッドボーイ×バッドガール」も、いわゆるテクノスリラーをライトめに仕上げた感じの、なかなか渋い良作でした。

 

 10位「とらドラ!」25位「わたしたちの田村くん」。
 竹ゆゆの面白さなどは、私が今更言うまでもないと思われます。
 とらドラのテンションは、巻を重ねるたびにどんどん上昇・高揚してるように思うんですが、どこまでいってしまうのでしょうか。

 

 11位「“文学少女”シリーズ」15位「天使のベースボール」21位「卓球場シリーズ」と、野村美月も好きですね。
 世間的には“文学少女”とそれ以外に区別意識があるように思います。
 確かになんだか鬼気迫る勢いでスリリングな“文学少女”と、その他の妙にピンがゆるんでるような作品群と、同じ人が書いたと思えないくらいの差を感じます。

 でも、私が野村美月を好きな一番の理由は、「男の子というものを間違って書いてる」って所でして、それは「赤城山卓球場に歌声は響く」から「“文学少女”と神に臨む作家」まで、あらゆる作品の底を流れる愛嬌だと思うのです。
 「天使のベースボール」を少し引用してしまえば、それで大体わかってもらえると思います。
 ヒロインの新人女教師・まりあが、不良男子校に赴任させられて生徒に面通しされるシーン。

「おおっ、やっぱ、ちょ〜かわえーっ! オレ、この学校で良かったー」
「スカートからのびる足が、まぶしいぜ!」
「小柄だけど、胸デカイよなー。Eカップは、あるんじゃん?」
「いや、Fカップだろ」
「真っ赤になっちゃって、純情! まりあちゃんって、全身エッチだよな」
「な、な、まりあちゃん、バージンかな? バージンだよな! な? な?」
「たまんねー、オレ、いただいちゃおうかな」
「まりあちゃーん! 今度、放課後個人授業してー!」
 ピューピューと口笛が吹かれ、遠慮のない言葉が次々投げつけられる。
 まりあは生きた心地がしなかった。揺れる胸をテキストとバインダーで隠し、前かがみになって、早足で授業を行う教室に向かう。
 食べられるのを待っている子兎ちゃんのようなおどおどした様子が、ますます少年達の欲望をかきたてているのだが、もちろんまりあにわかるはずがない。

 野村美月が一体何を読んで、こういう不良男子高校生像を思い描くようになったのか、それを妄想すると、野村美月という作家に萌え要素を見出すことは容易い。
 こういう部分が、たとえ「“文学少女”」シリーズにであっても、たまにちらほら現れてくるのがいい。

 

 12位「らき☆すた」。
 真っ当な原作ファンおよびアニメ版ファンの期待を裏切る高性能地雷と有名な「らき☆すた殺人事件」は、今でもいろんなオタショップで、余りまくった在庫を掃くために平積みにされているのをよく見かけます。
 しかし私のような竹井10日ファンには、あの内容でこの事態を引き起こした、ということ自体が抱腹絶倒の快事件で、竹井先生のケタ違いぶりを最確認させられました。
 自分の新作エロゲ「ひまわりのチャペルできみと」をこなたやかがみがプレイして、ひたすら笑い転げてるだけの宣伝丸出しシーンを堂々と書いてくるなんて。スニーカー文庫編集部の正気を疑います。竹井先生ならそれくらいやって当たり前なのに、止めないなんて。

 「ストライクウィッチーズ」も、ヤマグチノボルが好き勝手やってるのを全然止めないスニーカー文庫編集部がすべての元凶だと思います。
 これ、プロペラ機とツンデレとエロを悪乗りしながら描きたいだけですよ、きっと。決め付けですけど。巻が進むほどにやりすぎに拍車が掛かっていってますが、もうどんどんやってほしい。
 こういうのに、いちいちつまらないブレーキ掛けずに発行されちゃうことがあるから、ラノベってすごいなぁと思います。

 

 「十四歳、ルシフェル」「Kの流儀」「人形はひとりぼっち -THE DOLL HUNTER-」「宇宙捕鯨船バッカス」「クラムボン殺し」と、既存作・シリーズが全部挙がってしまう中島望。(で、ソートリストに「ハイブリッド・アーマー」を入れ忘れてるのを今気付いた。あれもカッコいいのに)
 ラノベファンの間で名前が挙がることは滅多にない作家だと思うのですが、これほど強烈に面白い作家はいませんよ。深見真でさえ、強烈さにおいては中島望には届かない。

 やっぱりこの中で特に面白いのは「十四歳、ルシフェル」「地獄変」のルシフェルシリーズと、「Kの流儀」「牙の領域」のフルコンタクト・ゲームシリーズ。中島を知らないなら、この2作のどちらかを一度読んでみるべき。
 ルシフェルは、つまり「ホーリーランド」みたいな話です。方向性は。あれから、健全さと健康さと友情を抜いて、暴力性と悪趣味さを思いっきり足して、そして異様なドライさを加えればいいかな。
 フルコンタクト・ゲームの方は、格闘バトル小説に、極真空手最強の信念を思いっきりぶちこんで、過剰な暴力性と異様なドライさを加えたような
 「異様なドライさ」というのが説明しがたいんですけれど、ここが味なんですよ。
 ハリウッドでもやらんようなえげつないバイオレンスを描いても、筆致が不思議なまでに淡々としてる。「この悪趣味な暴力も、中島にとっては当たり前のように書く普通のシーンに過ぎないのか」と戦慄を感じる。

 

 「狼と香辛料」は、別に今更何が面白いと語るには及ばんと思います。

 

 「猫の地球儀」「E.G.コンバット」「鉄コミュニケイション」「イリヤの空、UFOの夏」と、これも色々挙げたものですが、秋山瑞人は確かにどれを読んでも面白い。
 面白いんだけど、頼むから途中で放り出すのをやめてくれという、これまた月並みな不満があるんですが、月並みだからもういいです。好きにしてください。

 

 「ROOM NO.1301」は、なんだろう、読んでるときは面白いのに、これほど読んだあとに内容が頭に残らない作品はない。
 というか、そもそも記憶されるような内容がぜんぜん無いんじゃなかろうか。
 真実の恋愛を文学的に追いかけている、という気がしなくもないけど、こんなエロゲみたいな舞台とヒロインの中で、恋愛論にすら届いてない健一君の独り言を延々聞いたって、何の真実にも近付いていかないだろうし。
 あんまりラノベ読んで笑うとか吹くってことはないんですけれど、これだけはよく笑わされるんです。シーナが出てくると不思議と笑える。でも、そのためだけに読んでるって気もしない。
 本当に、何が面白くてこれ読んでるんだろう? 惰性だろうか。でも新刊を開くと何か面白いと思いながら読んでる。読み終わったら忘れるんだけど。

 あと、これのコミカライズ版「る〜む!」ですけど、なんでこれがふたばちゃんねるのコラネタになってないのかわからない。美味しいコマがたくさんあると思うんだけどなぁ。

 

 「ツァラトゥストラへの階段」「扉の外」と、土橋真二郎も気に入ってます。
 一昔前の「近代麻雀」に載ってた面白い麻雀劇画みたいなテイストがいい(あの雑誌も「リスキーエッジ」くらいしか面白いと思えるのがなくなっちゃったなぁ)。
 話が破綻したとか、ゲームの落ちが肩透かしとか、いいたいことはあるけれど、バクチものに一番重要なのはハッタリと雰囲気だからいいんです。
 今後とも、細かいこと気にせず、今の調子でどんどん行って欲しいな。小賢しい助言を容れて、きっちり書こうとしたら、それでダメになってしまいそうな気がしてしまう。

 

 「涼宮ハルヒの憂鬱」と「絶望系 閉じられた世界」の挙がった谷川流。他のも色々読んでます。
 作品を読んでる限り、いわゆる“萌え”を逆手に取ったり視点を変えたりして変質させる、ちょっと高踏的な芸風の人だと思えます。誰でもそう思ってるんだろうけど。
 すると、ハルヒが大当たりして、長門がああいう種類の“萌え”キャラの代名詞みたいになっちゃった、ってのは、人間の難しさを感じますなぁ。
 いわゆる“燃え”をイジってギャグにしてる島本和彦が、マトモに燃えられてしまっている図に似てます。


 と、まだ触れてない作品もありますが、流石に長くなってるのでこの辺で。
 50位より上にきた作品は、読んで面白かったと確かにいえるものばかりでした。

 ぶっちゃけると、あまりラノベというものへの期待値は高くなくて、まあ10冊読んで1冊も面白いと思えればいいかなぁ、くらいでいたんです。
 というかその、10年ちょっと前の高校生時代、当時大人気作だったあるラノベを読んでみて、その一冊でほとんど10年ラノベを遠ざけるほどの酷い衝撃を受けてしまい、若い頃というのは影響を受けやすいものだなぁと今更しみじみ思い返してますけど、とにかくそういうわけでして。
 けれど蓋を開ければ、よほどハズレと思うような作品が10作に1冊もない、というくらい。
 10年でレベルが上がったのか、私がどんどん雑食になったのか(10年前の私はまあガキですから、ヘンなコダワリが色々ありました)、色々理由はありましょうが。
 200冊以上なんて随分読んだものですが、楽しく読んでいられました。

 アンケートにご協力くださった方には、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 それから、私と好みがどれくらい近いかを知りたい、という奇特な方のために、ソートを公開しておきます。
 私のほうの全順位は、こっちに出してますけど、くれぐれもあなたの好きな作品が最下位になってても、「アレは面白いんだ!」と私を説得しにきたりすることのないように、よろしくお願いしときます。