さて、かみちゅめぐりはこのへんで、山を降りて海のほうに。
真っ直ぐ降りた先くらいに、ちょうど「おのみち映画資料館」。
館内には古い映画パンフやポスターなどが大量展示。ライブラリに映画関係の書籍も置かれ、私が行ったときも映画ファンらしき人たちが熱心に本を読んでました。
ポスターは戦後の喜劇映画を中心にしていて、フランキー堺がうじゃうじゃ。ポスターは時々入れ替えられるようです。
コピーもまた、若造の私には懐かしいを通り越して未知。
「総天然色」なんて、私にとっては、Windows3.0が出てフルカラーウィンドウアクセラレータボードなんかが売り出され始めた頃、よく聞いた単語なんですが。映画と関係ないけど。
「痛快明瞭」とか、わかりやすさを伝えようとするコピーも多く、やっぱりわかりやすいのが好まれるのは今も昔も同じなんだなぁ。
二階には新藤兼人監督の作品解説展示。
20歳を過ぎた頃に尾道に住んでいて、そこで見た活動写真に感激して映画を志したとか。
一階には小津安次郎コーナーもあり、こっちは小津監督最高傑作といわれる「東京物語」が尾道を舞台にしたことからのつながりでしょう。
ただ、大林宣彦監督がらみの展示はまったくなくて、これは許諾を得られていないからだとか。尾道三部作・新尾道三部作の影響で訪れた人には残念かも。
それから、規模は決して大きくなく、ただ見て回るなら「これで終わり?」というくらいです。それなりに映画・映画史に造詣があればもっと楽しめそうなのですが、あいにく私は映画は普通の人より知らないくらいで、ちと難しかったかな。レトロで面白いなー、くらいで。
せっかくだから、尾道ゆかりの映画をいくつか見てみようか。
すぐそばにはおのみち歴史博物館。
建物は、大正時代に建てられた尾道銀行本店をリフォームして使ってます。
銀行時代に使っていた金庫の扉がそのまんま展示されてたりも。
入場料は、映画資料館と共通で500円なので、あっちで払ってるとこっちはフリーパスです。
ただ……映画資料館以上に小規模で、「え、これだけ?」と思わざるを得ず。さすがにこれ小さすぎないかな。展示室よりエントランスのほうが広かったように思えるくらい。
「知られざる尾道仏教美術―因島編」と特別展示をやってはいたものの、仏像やら宗教画とかは理解できるほど知識持ってないから困った。せめて村上水軍の展示でもあればよかったのだけど……。