====== 購入 ====== 16年9月購入。ヨドバシカメラのタイムセールで、ボディのみ7万円の10%還元。 お店の方がいうには、これまでPENTAXは少々在庫を余らせがちで、結局モデル末期に投げ売りされてしまうことを繰り返していたので、K-70に関しては製造を絞っているとか。それでヨドバシは供給が厚いから安く出せる、と。ほんとかどうかわからんけれど、7万円+10%還元は相当安いのは確かだった。 結局1年経ってもさしたる値崩れはなし。 ====== メモ ====== ペンタプリズム視野率100%ファインダー、スクリーン交換可、KAF4マウント、防滴、手ぶれ補正強化、像面位相差ハイブリッドAF、ローパスセレクター、バリアングル液晶、WiFi、2ダイヤル操作系、リアルレゾリューション、電子水準器、自動水平補正、豊富なデジタルフィルター。 K-70はエントリーモデルか中級機か、どっちとも判断つかないが、少なくとも世間的に中級機というモデルに入るような機能は全部乗せてしまってるような代物に思われる。 ペンタックスの下位モデルはやけに豪華なのはいつものことで、併売している上位のはずのモデルを部分的には超えてしまうのも毎度ではある。今回も、ライブビュー時のコントラストAFについては、像面位相差AFが使えるだけあってK-1以上に速いとか。 操作系に関しては、PENTAXの1ダイヤル機は、それこそ*istDS時代からQ-S1に至っても基本的に統一された操作なのでもう手に馴染んでいる。 しかし、今回は2ダイヤル。結構違う、というか、例えばプログラムオートの時なら、1ダイヤルなら、ダイヤル回してプログラムシフト、露出補正ボタンを押してからダイヤルで露出補正。しかし2ダイヤルだから、露出補正はボタンを押すまでもなく前ダイヤルでできる。 それでも、つい手癖で露出補正ボタン→後ろダイヤルとやってもできるように作られているので、操作系の統一は維持されているらしい。 ===== AF関係 ===== 伝統的に、PENTAXの一眼レフはAF性能が他社より落ちる。 *istDS2の頃ははっきり遅かった。K-xでも遅かった上に、なぜか測距点スーパーインポーズを省略した。K-01はコントラストAF専用機で全般に遅く、特に暗いと迷いに迷って結局ダメ(ただし合う時は正確)。 K-70はどうかというと、まあカーレースでも撮るとなるとわからないけれど、普段使いレベルでは小気味良いくらい速くなった。前がK-01だということもあり、速度的には劇的に違う。 ライブビュー撮影でも、像面位相差AFですいすい合う。私は前のボディがK-01でもあり、ライブビューはすっかり多用する癖がついているから、まったく頼もしい。 しかしこれほどまでライブビューが高性能化しているのに、「起動して即ライブビューモード」という設定ができない。K-01に比べるとバッテリーが小さくなっているので、フルにライブビューを使い倒してしまうと電池に不安がでるのかな。 ==== AFの頼りない?かもしれない部分 ==== K-01の頃は、シングルAFで使えば「遅いし、暗いと諦めるが、合焦したとカメラが言ったら必ず正しく合焦している」という感じだった。(マルチAFで測距点が意図と外れるというのはあるけれど) しかしK-70になってから、あれ?と思うようなピント外しが出てしまうことがある。ファインダーでの位相差AFで外したっぽいカットを、ライブビューでコントラストAFを使っても同じように外したりとか、まだ傾向がつかめていない。 少ない経験では、木の葉の茂った木が遠方にあるところを測距すると、どうも外しがちな気がした。それは外しやすい被写体じゃないと思うのだけど…… ===== 電源 ===== バッテリーはD-LI109で、7.4V/1050mAh。K-01のD-LI90は、7.4V/1850mAhと、2倍近い差がある。 まあ、ノーフラッシュ480枚の寿命はあるみたいで、K-01も540枚だから、カタログ上はそう変わるわけでもなかった。私はK-01のバッテリーを切らしたことがなかった。K-70も今のところ、電池が弱いという感じはない。 購入しばらくは電池持ちも大丈夫かと思ったが、やはり「やや弱め」くらいかもしれない。1回の撮影で使い切る程ではないけど、2泊3日を充電なしにしのげるほどでもない。 ==== 単三非対応 ==== K-50あたりは、D-LI109と、ホルダーを使っての単三電池四本の両用だったが、K-70で単三対応はオミットされた。 単三電池至上主義的な人があるのも知っているし、コンパクトデジカメの頃は私もそうだったんだけど、デジタル一眼に関してはもうリチウムイオン電池のほうがいいように思っている。*istDS2の頃はよかったけど、K-xでは手ぶれ補正だライブビューだと電池を食うようになってる感じで、かなり頼りなかった。 なんというか、デジタル一眼のでかいセンサーに、センサーシフト手ぶれ補正を動かしつつ、ライブビューをしながら、フラッシュを光らせ、1200万画素の撮影を行い、現像処理をしてカードに書き込む、という電力負荷のピークが高すぎるようで、K-xは少し電池が減ってきた段階で撮影直後に落ちるようなことがちょくちょくあった。 単三ニッケル水素電池は、使っているうちに劣化してくる。新品に近いものなら大丈夫でも、劣化してきた電池だと動作が怪しくなるカメラがあり、K-xもそうだった。 常に状態のいいニッケル水素電池を用意しておく手間を考えると、コストメリットも結構削がれる。またニッケル水素電池は重いのもデメリットで、予備まで持つといよいよ大きい。 汎用性とか、緊急時のアルカリ電池使用といったメリットもあるのはわかるけれど、私はもうリチウムイオン電池でいいやと。 ===== ストラップ ===== K-01はハンドストラップが馴染むカメラだったけれど、K-70はちょっと難しい。普通のカメラらしい大きさはある。 購入当初は迷ってネックストラップを使っていたりもしたけど、結局ハンドストラップに出戻り。やっぱり首掛けは鬱陶しいし肩がこる。 ただ、K-01はストラップでぶら下げるような持ち方が多かったけど、K-70だとしっかりグリップがあるから、握りっぱなしで歩いていることが多くなった。気がつけば手が疲れまくってることもあるが、しかしぶらぶらさせてぶつけるのも怖いので、それはそれとしよう。 ==== 2018/12/09追記==== グリップストラップO-ST128を取り付けてみたら、なかなか馴染む。長時間握ったままで歩いてしまったりしがちな私だったので、手の甲側で支えられることでぐっと楽になった。 ただ、右手を使いたいときに手首にぶら下げるということができない。撮影する気で出かけるならいいけど、ちょっと散歩のついでとかだと不便かな。