カメラのナニワで中古15000円。2017年末。少しチリが入ってるというけど、見てもわからないようなレベルだった。
花の写真を撮ることが増えて、マクロも欲しくなったところなので、ちょうどいいやと購入した。
PENTAXのマクロは、2018年現在で35mm・50mm・100mmと3本あるが、写りに関してはどれも良いと聞く。
35mmなら標準レンズとしても使いやすい、100mmだとワーキングディスタンスが長く取れてマクロとして扱いやすい。50mmは中間的。どれが良いのかは好みによりそうで、買う前は迷ってたんだけど、結局いい出物に遭遇したときが決断のしどき。
FAマクロ50mmと、現行のDFAマクロ50mmは、スペックは同じに見える。しかし重量が100gくらい大きく違って、レンズ構成も同じ7群8枚とはいえ写りも違うらしい。開放付近だとDFAが優秀とのこと。
80年代末にFマクロ50mmが出て、多分同じ構成でFA化され、2004年まで売られた。
マクロレンズは精密な写りになるように作るものだというけれど、元設計が80年代のレンズを2017年に使っても全然OKな写り。
歪曲収差も見えない、特に逆光にも弱くない、APS-Cの2400万画素にピクセル等倍で解像するような写りが近距離から遠景まで。
さすがにマクロレンズは繰り出しが大きいので、迷うと大きく待たされる。多分全群繰り出してるので、K-70の結構強力なモーターだと大丈夫だけど、少し前のボディだと遅いのかもしれない。
DFAレンズだったらクイックシフトフォーカスが使えるが、FAでは無理。マクロだと便利そうだがどうだろう。
フォーカスを固定するクランプがあるが、これは緩くなったのか元々緩いのか、AFが止まってくれない。
入手以来、基本的にこのレンズを付けて、広角が欲しい時・望遠がほしい時に付け替える、というような運用になっている。気に入った。
はじめてのマクロ撮影は、50mmでもかなり被写界深度が薄かった。身体の前後ブレでピントが外れる。絞ればいいんだけどシャッタースピードが気になる。この点でいえば、Qマウントにマクロがあれば相当便利そうに思えるのにな。未発売のままで話を聞かなくなってしまった……
他に、マクロではワーキングディスタンスが大事という。APS-Cで使うから多少離れられるが、確かに最短まで寄ろうとしてみると自分やレンズの影が気になる。これは100mmマクロのほうが長く取れていいらしいが、被写界深度はもっと薄いんだろうな。
普段遣いのレンズとしては、最近やけに好みが望遠寄りになった私には特に問題ないけど、多分一般的にいえば長過ぎる。廉価標準ズームのテレ端縛り、または望遠ズームのワイド端縛り、といった長さになる。35mmマクロだったら、普段遣いはもっと無理がない。
それから、385gもあるから単焦点レンズにしてはそこそこ重い。同じ50mmでも、DA50mmF1.8だったら122gしかない。ここも普段遣いにはちょっと障害になるか。
smc PENTAX-FA MACRO 50mmF2.8導入 - K-70でのフルサイズデータあり