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浮間舟渡のPENTAXサービスセンターに、壊してしまったDA21mmの修理にいったとき、アウトレットが32,800円と安く見かけて。不良交換品をメーカー修理したものと言ってたかな。
製品としては2008年ごろのもので、超音波モーターAF専用の最初のPENTAXレンズになり、古いボディだとAFできない。前玉の汚れにくいSPコートも採用。
F4通しの明るさの通り、松竹梅の竹レンズ。これの前にはDA16-45mmF4が存在した。
松はDA☆16-50mmF2.8、梅はDA18-50mmF4-5.6とか、DA18-55mmF3.5-5.6。しかし竹っぽいレンズはDA16-85mmF3.5-5.6とかDA18-135mmF3.5-5.6もあり、古くてズームレンジもやや狭く、WRタイプもないDA17-70mmは相対的に少しポジションが下がったかな。
Limitedレンズや軽量ズームしか持たない私なので、これでも結構重く大きいと思ってしまうが、世間的には重い部類ではない。重さ485gで長さ93.5mm、フィルター径は67mm。
今時F値通しであることのメリットは小さくなってしまったが、マニュアルのストロボ使う時とかに便利。あとはまあ、テレ端F4は竹レンズの中じゃ一番明るい。
実のところ、広角側だと開放設定でも少し絞られることでF4に揃えられている。ちゃんと開放すればF2.8-4とかになるのかもしれないが、そうなってないから仕方がない。
うちの個体だと、望遠側の遠景がちょっと頼りない写りをしている。絞ってもあんまり、という感じ。
広角側だと開放から隅々まで十分よくて、また数メートルくらいの距離まで近づけば全域で万全な写りになる。
しかし最短撮影距離近くまで寄ると、開放で少しほわっとした写りになる。これは絞れば解消する。また、開放で寄ってボケを出すと、少しぐるぐるボケみたいになることがある。
フード使ってると特に逆光耐性なども問題を感じない。
2400万画素のK-70でも、特に解像度不足という感じはしない。全体的に、際立って良いこともないけれど、明らかに酷いというほどでもない。今となっては値段も安いし(中古3万円くらい)、こんなもんじゃないかな。
使うときはフードを付けるから、特に逆光などで問題がでたことはない。フード無しでもかなり逆光には強いらしい。また、周辺減光もほとんどない感じ。
かつてはイマイチな写りだと言われてたらしく、一方でキットレンズのDA18-55mm IIの評判がよかったせいで、買い換えるほどではないと言われていたらしい。そんなこともないと思うけどな。やっぱりこっちは竹なりの写りだし、梅にしては良いくらいのレンズよりは一枚上手だろう。
超音波モーターだから速い、という評価があるレンズではなく、K-01だともともと遅いのが速くなるわけではなかったし、K-70はボディ側のAFモーターが強力だからカム駆動のレンズでも速い。ただ音は静かだ。
基本的には、ズームレンジも広め、F値も特にテレ端で明るめ、画質もまずまず。近接の描写が絞らないとやや頼りないとはいえ、最短撮影距離も28cmとかなり近く、倍率も0.31倍までとれるから花くらいは全然いける。逆光にも強くて気軽に撮れる。
ただ、私の感覚ではでかいレンズなので、ちょっと疲れる。また私は望遠側を使うことが多く、またマクロ的に寄ることも多い撮影スタイルなので、ちょうどこのレンズの苦手なところを使ってしまいがちでもある。ちょっと相性悪いレンズ。
私には、もっと長い望遠が使えるDA18-135mmか、ぐっと小さく軽くなるDA18-50mmのほうが向いてたかもしれないな。
あくまで相性の問題で、このレンズに問題があって使わないわけではない。大体このレンズを重いと評するのは、一眼レフに対して適正な評価とは言い難い。私が軽量主義に偏ってる。