文書の過去の版を表示しています。
K-01にくっついてきた。モデル終盤、レンズキットのほうが安かったので。
おそらく光学系はDA40mm Limitedと同じだと思うが、外装を徹底的に薄くして、パンケーキどころかビスケットレンズといって売り出されたやつ。
実のところそんなに使わないレンズなのだが、カメラバッグのサイドポケットでも、服のポケットにでも突っ込めるので、持ってるのはいつも持っている。
条件が良ければ、こんなおもちゃみたいなレンズと思えない写りをする。非球面レンズも使ってない、4群5枚のわりと古典的な感じのレンズ構成なんだけど、40mmF2.8だったらこういうのでいいんだな。
ただ、極めてスタイリング重視なレンズだから、写真レンズとしてはちょっと頼りないところも。
少なくとも、私が知っているPENTAXレンズの中でも飛び抜けて逆光耐性が悪い。昔からPENTAXは逆光に強いと言われてたものだが、PENTAX印でここまで悪いのは見たことがなかった。
逆光はフードで大幅に低減できるのがわかっているが、フィルター径27mmというレンズキャップすら見つけづらいサイズ。ステップアップリングを入れてからねじ込み式フードを付けられるが、明らかにテコの原理で強い力がかかる取付状態になる。怖い。
SPコーティングされているレンズなので、うっかり汚しても気軽に拭える。
順光でさえあれば、開放でもよく写る。K-01で初めて写したときは、想像外にカリっと写っていてびっくりしたもんだった。
しかし逆光になると、それこそ前方180度に太陽があればコントラスト下がるんじゃないか、というくらい。画面近くや画面内に居たら破綻する。小さく軽いんだからスナップに使いたくなるのに、スナップに使うと太陽の反対側しかまともに写せないっていう。
ステップアップリング+フードをつけてみたら、色乗りバッチリ、コントラストも出て、シャープにキリっと写る。フードひとつでびっくりするほど改善するので、逆にいかに逆光で駄目になってるかわかっちゃう。
他に、ボケがきれい。絞り羽根9枚で円形というのもあるけれど、開放でもいいボケをしている。惜しむらくは最短0.4mなので、もう10cm寄らせて、となっちゃうことがあるが。
小さいので速い。
フードは小ささをスポイルするので運用上いまいちだけど、画質的に効果が極大。手元では27-52mmステップアップリングに52mmねじ込みフードとしたが、他のレンズと共用できるようにすればマシだったろうか。(58mmにしておけば、FAJ75-300mmと共用する手がある)
レンズキャップがゴム製のはめ込むタイプだが、気がつけば紛失していた。買うと結構高いのがまた痛い。代用品の27mmレンズキャップは、店頭では見つからなかったが、Amazonにはあった。
40mmという画角は、人間くらいの大きさの被写体だといいんだけど、相手が建物になると狭くて足りない。もう10cm寄りたい最短の長さもあって、DA21mm Limitedの使いやすさにも及ばない感じ。
大阪市大理学部附属植物園 - フード取り付けての撮影例